これこそ青春!映画『桐島、部活やめるってよ』感想

「この世界で戦っていかなければいけない」

(C)2012「桐島」映画部 (C)朝井リョウ/集英社【画像元:映画.com】

第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞!!

第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説の映画化作品です!!

私のオールタイムベストムービーのかなり上位に入り込み、劇場で観れなかった事を悔やんでいる作品ベスト10にも入っている作品。…どうでも良いですが、朝井リョウさんとは同郷なので勝手に親近感を感じています(笑)

【制作国】日本
【監督】吉田大八
【製作指揮】宮崎洋
【原作】朝井リョウ
【出演】神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、前野朋哉、岩井秀人
【公開日(日本)】2012年8月11日
【上映時間】103分
【配給】ショウゲート
【IMDB】7.4/10.0

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【あらすじ】

田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。【引用元:映画.com】

【感想】

★4.9/5.0 (以下filmarksへの投稿に加筆修正を加えたものです)

だいすき!!!
この映画、本当に好きです。

ストーリーはとてもシンプル。とある高校のバレー部員であり万能スターな”桐島”が部活を辞めることになる。そして彼を取り巻く周囲の生徒がザワつく。ただそれだけ。あまり大きな変化は起きません。

◆大好きポイント◆
  1. 青春ドラマである。
  2. 群像劇である。
  3. 同じシーンを別の視点で描く他視点映像の手法を使っている。
  4. 日常系であり映画的な事件は起きない。
  5. メガネ男子が映画部である。

もう、もうこれだけ大好きなポイントが所狭しと詰め込まれていたらそれはもう大好きな映画になること間違いなしですよ!!!

そして、

◆泣いたポイント◆
  1. 映画部の前田くんがクラスメイトの女子に嬉しげにタランティーノ好き?等聞くシーン。
    これ気持ちが分かりすぎて辛い。絶対同じ映画を観てるクラスメイトなんかいないって思ってて出会ったら、そりゃあ嬉しいし語りたいし仲良くなりたいし好きにもなるよね!!
  2. ラストの屋上での菊池くんと前田くんの掛け合いシーン
    本来混じり合う筈のない、別の世界で生きる2人が対面して、カメラのレンズを通して心を見透かされたような気持ちになったであろう菊池くんが顔を歪ませ「俺はいいから…」と言う。ヒエラルキー頂点と底辺の逆転劇でもあり、小さな価値観の崩壊のシーンでもある。こんな繊細でリアルで綺麗で切ないシーン他にありますかね!?もう、号泣。号泣。

 

(C)2012「桐島」映画部 (C)朝井リョウ/集英社【画像元:映画.com】

桐島の”不在”が描き出すもの。

この映画は、高校生達の心の中までも見えてしまいそうなくらい丁寧で、リアルに描かれていて凄いんです。
話の中心にいる”桐島”は実はその本来見えてない部分を描く為の小道具にしか過ぎないのに、その”桐島”をタイトルに持ってくるセンスも凄い。映画の内容を的確に表してる。

高校のスクールカーストで言うところの上位の子達って、普段はきっとそこまで自分の内面を表に出さないしある意味で自分の立ち位置を演じてるんですよね。それは自分自身でも気付いてなかったりすると思う。
そこで、スターな”桐島”がいなくなって初めて、取り巻きだった自分達の姿が見えるようになる。彼女なのに、少しも知らない。親友なのに、何も聞かされていない。そんな状況になって初めて、今までの生活の中でのアイデンティティーが崩れ始め、本当の自分が見えてくる。ついでに周りのことも、見え始める。それは”桐島”とは直接関わらない生徒にも、波紋のように影響を及ぼしていく(人は何かしらの形で関わり合い影響し合っているものなんだと気付かされます)。
そして上でも書いたけれど、普通に生きていたら絶対に交わらない世界の子にも目がいくようになって、交わる、それをきっかけに自分の世界(視野)が広がっていく

まとめ

「この世界で戦っていかなければいけない」
と言った映画部の前田くんも、自分自身の力で、菊池くんに勝った(と私は思う)。今までの生活では考えられないような成長をあの映画の中でしたんだと思います。

エンタメ的な大事件は起こらない話だけど、でも間違いなく登場人物たちは変化し、成長し、何かに気付く、乗り越えていく。
こんな短い尺の中でこれだけ沢山のドラマがうまく絡み合って個々の心情が表現されていく…。
撮り方も俳優も脚本も全部、ほぼ完璧。素晴らしすぎた。全てが、好みすぎました。

最期にもう一度。だいすき。大好き!


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