映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』感想(ネタバレなし)

すべての国民が、この男に狂わされる――

いやぁ、殺人犯が自分で手記を出版するなんて、最近日本でも某サカキバラの人がやってましたよね。彼は捕まってから刑期を終えた後だったので、この映画に登場する”時効を過ぎた後で自ら名乗り出る”犯人とは全く状況も違うわけなんですが。

その某サカキバラの人の手記は自分は購入していないんですが、意外に買った人は多いのかな。そういったものに興味を惹かれてしまう気持ちもわからなくはないんですけど、この映画の中で起きたモラルハザードと似たような感覚を覚えます。

ちなみに、韓国映画『殺人の告白』が原案になっているということは一応小耳に挟みつつ劇場へ足を運びました。その後、原案の方もレンタルしまして、『”22年目の告白”の原案!映画『殺人の告白』感想&ネタバレ』をアップしていますのでそちらにも興味がある方はぜひお読みになってくださいまし!

さてさて、パンフレットはこんな感じ。

わりとノーマルなA4サイズ。26ページで税抜き667円。いたってノーマルな価格ですね。登場人物相関図や、どの事件がいつごろ起きていつ時効になったのかという時系列順の表なども実際現実に起きた事件と一緒になって載っていて分かりやすい。

ただただ注意して頂きたいのは

出演者インタビューや人物相関図で、普通~のノリで(なんの注意書きも無しに)に

激しくネタバレしています!!(笑)

これからパンフも買うよって人は、必ず鑑賞後にお読みください。

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【映画情報】

【制作国】日本
【監督】入江悠
【脚本】平田研也、入江悠
【原案】チョン・ビョンギル監督『殺人の告白』
【製作】北島直明、小出真佐樹
【音楽】横山克
【主題歌】感覚ピエロ -疑問疑答-
【出演([]内は役名)】

  • 藤原達也[曾根崎雅人]
  • 伊藤英明[牧村航]
  • 夏帆[岸美晴]
  • 野村周平[小野寺拓巳]
  • 石橋安奈[牧村里香]
  • 竜星涼[春日部信司]
  • 早乙女太一[戸田丈]
  • 平田満[滝幸宏]
  • 岩松了[山縣明寛]
  • 岩城滉一[橘大祐]
  • 仲村トオル[仙堂俊雄]

【公開日(日本)】2017年6月10日
【上映時間】117分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【映倫区分】G
【IMDB】7.2/10.0  (およそ10人の評価)

【あらすじ】

1995年、同一犯による5件の連続殺人事件が日本中を震撼させた。犯人はいずれも被害者と親しい者に殺人の瞬間を見せつけており、殺害方法は背後からの絞殺、そして目撃者は殺さずに犯行の様子をメディアに証言させるという独自のルールに則って犯行を重ねていく。捜査を担当する刑事・牧村は犯人を逮捕寸前にまで追い詰めるが、犯人の罠にはまって上司を殺され、事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。そして事件から22年後、犯人を名乗る男・曾根崎が執筆した殺人手記「私が殺人犯です」が出版される。曾根崎は出版記念会見にも姿を現し、マスコミ報道やSNSを通して一躍時の人となるが……。【引用元:映画.com】

【感想(ネタバレなし)】

☆3.8/5.0

いやぁ、非常~~~~に重苦しいテーマの作品で、終始、非常~~~~に重苦しい雰囲気の漂う作品で、最後の1シーンまでもが重苦しかったですが、とっても上質なサスペンスに出来上がっていたと思います。

とても面白かった!!!

出演陣の豪華さと演技力でのぶつかり合い!

藤原竜也が絶叫していません!!!!!!!!(笑)

いや、なんとなく藤原竜也の演技ってものすごく一辺倒というか、”どの作品でも藤原竜也だなぁ”という感じがして。しかも大体いつも一人だけ舞台演技で他の役者陣の中で浮いていて、絶叫で乗り切っている感じがするというか、そういう印象がどうしても拭えなかったんですけども・・・いやぁ参った。演技派なところを見せつけられましたね。

美しすぎる殺人者・・・というにはちょっぴり疑問ですが(笑)鑑賞後は、「うん、彼にしか出来ない役だ」と思わされてしまいます。

余談ですが最近湊かなえさん原作のドラマ『リバース』でもすごくイイ演技をしていました。ひ弱で内向的で、この映画の曽根崎と同一人物が演じているとは到底思えないです。舞台演技も良い感じに抜けて、ドラマや映画などに合わせた自然な演技力が前面に出てきているって感じですね!

そして相手役の伊藤英明

眉間にしわを寄せ、常にストレスを抱えていそうな不機嫌な感じがとても良かったです。『悪の教典』でも思ったんですが、彼は正統派のヒーロー!というよりもこういう影のある役の方が似合っている気がします。藤原竜也を追う刑事役として、ものすごく迫力がありましたね。

全く映画と関係ない話なんですが私の実家と伊藤英明さんのご実家がものすごく近くてですね(自転車でいける距離)、お盆や正月には帰られているそうなんですが。昔働いていたお店で3DSのソフト(マリオ系)を伊藤英明さんが買われた時にレジを担当しました(他の店員に言われるまで全く気付かなかった)。帽子を目深にかぶっていて不機嫌そうで”愛想がないなぁ”と思った記憶がもう何年も前の事ですが彼を見ると当時の職場を思い出して懐かしいです(笑)

そしてそして、さりげなく出演している岩城滉一さんや仲村トオルさんなど、脇を固める出演陣も実力派揃いですごくカッコいいです・・・(笑)特に岩城滉一さんのロマンスグレー感ったら!!!(笑)一瞬のカットでもものすごく絵になりますよ(笑)

モラルハザードへの違和感

手記を発表した犯人が顔出しで記者会見、そしてキャーキャー言われながらのサイン会。(もちろん、反対の抗議をする団体とかも出て来るわけですが)イケメンでカリスマ性があると言っても、あそこまでワァキャア騒がれるというのは・・・うーん。今はネットで調べればどんな殺人を行ったかなんて簡単に調べられるわけですし、事件の残虐性を見ても日本人の国民性(不謹慎だ!!というものに敏感)からしたらあんな風にファンが殺到するなんてあんまりリアリティがないと思うんですよね・・・。

そこの違和感は、韓国版の『殺人の告白』を観るとなんとなく解消できました。ああ原案がああいうノリだからそこに寄せたのかな・・・と。ちなみに韓国版でも同じようにファンがワァキャア言ってましたが、あの作品はコミカルな雰囲気も出していましたし、そもそも韓国という国柄を良く知らないので、モラルハザードとはあまり感じずに観る事が出来たんですよね。

出来れば、日本人の性質というか、日本で起きたらどうなるのか・・・という点においてもう少しリアリティを出して欲しかったかなー。というのが正直なところです。

まとめ

あまり詳しくは語りたくない系映画

劇場公開して間もない作品ということもありますが、うまいこと張り巡らされたサスペンス要素がものすごく効いているので、「犯人はどういうつもりで手記を?」「なぜ被害者遺族に謝罪を?」「本当に罪を償う目的なのか・・・」という疑問から、徐々に広がっていく謎&謎をぜひともご自分で色々と推理しながら観て頂きたいです!!!

出来れば前知識はあまり入れずに、ご鑑賞願いたい!

そして、鑑賞後のなんとも言えない後味「人の犯す罪」「赦す事とは」「法で裁くことの重要性」について色々と考えさせられること間違いなしです。

まだ劇場でやっているのかな?DVDでも十分面白さを堪能できるとは思いますので、劇場公開に間に合わなかった方もぜひぜひ、レンタルで観てみてください♪


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