攻殻のハリウッド実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』アニメ版との比較と感想

ついに来ましたねー!!攻殻機動隊のハリウッド実写化です!!!

原作となったのは漫画ですが、1995年に公開された押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(こちらの感想も合わせてお読みください^^)から多くのシーンを引用しているようです。私は漫画の方は未見です!

どんなシーンが使われていたかも後でご紹介していきたいと思いますー( ´ސު`)

ちなみに私はアニメ版オリジナルキャストの声優さんたちが声を充てている吹き替え版で観て参りました!

パンフはこんな感じです

 

裏面のインパクト(笑)このゲイシャロボのデザインはかなり洗練されていると感じました!

30ページで税抜き667円。押井守監督のインタビューは興味深かったですね。主に映像についてとスカヨハへの絶賛がほとんどでしたが(笑)

このアートワークもかっこよかった!!

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【映画情報】

【原題】Ghost in the Shell
【制作国】アメリカ
【監督】ルパート・サンダース
【脚本】ジェイミー・モス/ウィリアム・ウィーラー/アーレン・クルーガー
【原作】士郎正宗『攻殻機動隊』(講談社刊)

【音楽】クリント・マンセル
【出演】スカーレット・ヨハンソン、ピルー・アスペック、ビートたけし、ジュリエット・ビノシュ、マイケル・ピット、チン・ハン、ダヌシア・サマル、ラザルス・ラトゥーエル、泉原豊、タワンダ・マニモ
【公開日(日本)】2017年4月7日
【上映時間】107分
【配給】東和ピクチャーズ
【IMDB】6.8/10.0 (およそ44000人の評価)

【あらすじ】

脳とわずかな記憶を残して全身が機械化された、公安9課最強の捜査官・少佐は、全世界を揺るがすサイバーテロ事件を発端に記憶が呼び覚まされるが、そこには驚くべき過去が隠されていた。【引用元:映画.com】

【感想】

☆2.9

2.5以上が普通に面白い映画なので、良いところもありましたが・・・先に減点ポイントを羅列しておきます。

  • ビートたけしの”やくざ映画感”、接待感

ビートたけしの極道感はそれはそれでカッコいいと思うんですけど、攻殻機動隊の世界観とはあまりマッチしていないような…アオリの構図で薬莢パラパラッてするのは他の映画の予告編ですら見た気がするのでパロかな?と思ってしまいました。スカヨハも彼のカンペ持つくらい敬愛しているようなので、”たとえ英語が喋れなくても”起用されてしまうのは、よほどハリウッドの中で北野武が凄い男なんだろうなぁ、と。でも荒巻さんにはちょっとね!!特に、他のキャストが全員アニメオリジナルの声なので吹き替え版で観ると余計にたけしが(滑舌の悪さもあいまって)浮いて見えます。

  • タチコマと笑い男がいない

アニメ版はモチーフにされていないようなのでこれは仕方ないです。寂しいけど。ヴィランのクゼは”笑い男”というより”人形使い”の立ち位置に近い。実はその二つとも全くの別物ですが。

  • なんだか物語に深みがない

今作のヴィランであるクゼや少佐の過去と関係性について言ってしまえばかなり陳腐な物語に感じてしまった…。押井守版の少佐は「脳だけが残った自分という”人間”の不確かさや、ゴースト(魂)の在り処などについて苦悩する女性」に対しスカヨハの少佐は「自分の記憶を失くし過去を探る女性」であるという違いがあり、後者は別に普通の人間でもありうるんですよね。全身義体しているという事を深く掘り下げたテーマでないことは明らかです。攻殻の皮をかぶった別物感を感じるのはここが一番大きいのかな。しかし後述しますが、そこにもちゃんと良さはあった。

では続いて良かったポイント。

  • かなりの再現率

実写化と言うとファンに叩かれまくりであまり成功している印象がないんですが・・・今作はかなりの再現度で、頑張っている方だなと感じました。スカヨハのキャスティングも良いし、何より声優さんのおかげで・・・ほとんどのキャラがしっくり来ていたように思えます。

  • 観客の物語への入りやすさ

上で書いた陳腐なシナリオ、別物感。それの良さはやはり「攻殻」を知らない人でも入りやすい。という部分。無難だけれど起承転結がしっかりしていてきちんと話のオチも分かりやすくなってる。ハリウッドで実写化するならこれくらいライトなものに落とし込んでくれた方が、そこからファンが増える良い間口にもなるのかな。と。もし原作がなくてオリジナルストーリーだったとして、これが面白いかと聞かれると謎ですけども。

  • 街並みなどの世界観、映像の美しさ

少し不気味で、ハイテク化が進んだ未来は明るいだけではないと”怖さ”を滲ませている感じが私は好きでした。元々アニメ映画の方でも、香港をイメージして情報量を増やすために漢字の看板だらけにしていたという事なので、日本ぽくないとかそういう事はあまり気になりませんでしたね。輝度の高い色味の多い画面も、オシャレでした!

  • 唐突な桃井かおり

単純に日本で有名な女優さんが出ているのは、嬉しかったですね。もちろんオリジナルキャラとしてです。

◆では最後に、こんなシーンが実写化されてたよ!のコーナー

私が見つけられたのはほとんどが1995年の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』からの引用でしたね。実写映画のみを観た人はまんま一緒じゃん!と驚くかもしれません。

まずはこのシーン。予告編でもありましたが、少佐が高層ビルからダイブ!

ゲイシャが暴走し始めるのは、テレビシリーズの「SAC」第一話からですね。

オープニングの少佐の体が作られていく過程とかまんまでした。

少佐のお部屋も。ほぼ同じ構図で・・・

この二人も登場。左の人ほんとに不憫です。この人に真実を告げるシーンの描写はアニメ版が本当に素晴らしかった。

光学迷彩で逃げていく敵!

そして水びたしの場所で少佐に追い詰められる敵。

夜の海へダイブする少佐のシーンもありました。

今作では何故潜るのかという質問に対し「怖いと感じるから。そうすると、生きている実感が湧く」と答えていましたが、アニメ版の方では潜って何を感じるのかと聞かれ「怖れ、不安、孤独、闇・・・もしかしたら希望。海面へ浮かび上がるとき、今までとは違う自分になれるんじゃないか。そんな気がする時がある」と答えています。アニメの台詞の方が良かったなぁ。

ここで何故、潜ると危ないのか。全身義体が重いのでシステムに異常が発生した時自力で浮かんで来れないという説明欲しかったですね。スカヨハ版の少佐は着地した時に鉄板とか凹ませたりしないのであまり重くはないのかもしれませんが・・・。

指がビャーンと伸びてカタカタ!もありましたね!

タチコマは出て来ませんが多脚戦車は出てきます!

ムキムキと持ち上げてブッツーンのシーンもありました。(なかなかえげつない描写なのであえての戦車からの目線)

戦車に頭をガシィ!!の場面もありましたが、今作では確か別の方がやられてましたね。

シーン以外にも、エンドロールで最初に流れる楽曲も『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』からでしたねー!

過去作品を全てチェックしたわけではないのでもっと他にもあるかもしれません。

以上、こんなシーンが実写化されてたよ!のコーナーでした!

◆まとめ

可もなく不可もなく、いや、可の方が多いかもですね。原作ファンの中には過去の作品のシーンをなぞって少し話を変えただけじゃん!と思う人もいるかもしれませんが、私は再現度高いほど喜ぶタイプなのでそこはあまり気になりません。むしろ「あ!ここあのシーンだ!」と発見する楽しさがあるかも?

何よりもキャラクターやシーンの再現度がそこそこ良くて、分かりやすい物語でサクッと観れるエンターテイメントに仕上げていたのは良かったと思います。

でも出来ればこの映画が楽しかった!と思えたら過去作も色々と観てもらいたいなぁ。

あ、アニメファンの方はぜひ吹き替えで!!!その方がかなり満足度が上がります!


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