世界で活躍する80歳のピアニスト!ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』感想

世界を魅了する魂のピアニスト。

美しい音色はいかにして生み出されるのか―――。

ちびぞうの働く映画館にて上映されていた今作。

フジコ・ヘミングさんというピアニストの数奇な人生を彼女のピアノに乗せて綴る伝記的なドキュメンタリー映画。

お客さんの反応がとてもよく、「面白かった」と声をかけてくれる方も多かったんですよねー!パンフレットもけっこう売れていてオシャレだし、ミーハーなちびぞうは元々フジコ・ヘミングさんの事は一切知らなかったんですが一気に興味が出てしまい・・・。鑑賞することにしました!!

公式サイトはこちら

パンフはこんな感じ。

B5サイズぽいサイズ感、右開き。CINE SWICHという冊子のVol.324だそうです。表紙がもうとってもオシャレ!!!!税抜き29Pで649円。フジコが劇中で弾いていた曲の一覧なども載っています!

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映画情報

【制作国】日本
【監督/企画/構成/撮影/編集】小松莊一良
【エグゼクティブ・プロデューサー】新井重人
【企画プロデュース】千葉広二
【プロデューサー】小室直子
【撮影監督】青木正
【サウンドトラックプロデューサー】西尾勇哉
【ミキシングエンジニア】坂元達也
【ラインプロデューサー】佐藤裕武、小松上花
【出演([]内は役名)】

  • フジコ・ヘミング
  • 大月ウルフ
  • 三浦透子[ナレーション]

【公開日(日本)】2018年6月16日
【上映時間】115分
【配給】日活
【映倫区分】G

【解説】

日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人のデザイナーである父との間に生まれ、母の手ほどきによって5歳からピアノを習いはじめたフジコ。やがて演奏家として高い評価を受けるようになるが、大事なリサイタルの前に聴力を失うという大きなアクシデントに見舞われるなど、数奇な人生を歩んできた。1999年にNHKで放送されたドキュメント番組によって日本でも広く知られるようになったフジコの、初のドキュメンタリー映画となる今作では、ワールドツアーで世界を巡って演奏する姿や、自宅で愛する猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたるフジコの素顔に密着。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.9/5.0

とっっても良かったです!!!!!

彼女のピアノを聴いた時に「あ、完璧に楽譜を再現しているような機械的な弾き方じゃない。独特のズレや遊びがあって、その中に彼女の性格や人生がにじみ出ている」と感じたんですよね。観ていると、彼女本人の口から「完璧に弾こうとしちゃだめ」といった発言があり、やはり・・・!と嬉しくなりました。

勿論、度重なる日々の練習と努力によって積み重ねられた技術が基盤にあって、その上で彼女らしさがとてもセンスの良い旋律になっているんだと思います。
絵とかでもそうですよね。ピカソなどの天才は奇抜な絵で有名ですが実は正統派な絵を描かせでもその技術はすさまじい。基本的な事は完璧に習得した上で、彼らの表現したいものに挑んでいるんです。フジコさんのピアノにはそれと同じ「芸術性」を感じました。

映画全体がオシャレ

フジコさんの生き方が全部オシャレなので、どのカットもとても芸術的で美しいんですよ!!!!

各国にある彼女の家は彼女のこだわった家具や装飾で彩られ、ごちゃごちゃしつつもセンスがあるんですよね。衣装も自分で決めているそうなんですが、それもゴージャスでゴシックで独特な美しさがある・・・。

劇中に彼女が14歳の頃に書いた絵日記が紹介されるんですけど、そこに描かれているイラストや文章も、とても個性があってとにかくセンスが良い!!!!!(センスがいい)

スウェーデン人の父親と日本人の母親の間にハーフとして生まれたという部分も日本人離れした感性の根源になっているのかなとも思いました。彼女たちが「外国人扱いされた」という過去も興味深かったですね。

苦労した人生が60歳を超えて報われる

上に書いたように、外国人として差別された幼少期から、ピアニストとして全く食べられなかった時期を経て60歳を超えてその才能が評価される!!!!そして80歳になった今も年間60本もコンサートをしている!!もうその情熱というか、死ぬまでピアニスト、死ぬならピアノを弾きながら・・・と思うくらいの人生の捧げっぷりが凄いんです。

そしてその人柄も、まるで少女のよう。

美しいものが好き、動物が好き。そして恋が好き。

今も彼女は恋をしているというシーンはとても印象的でしたね。

「恋って素晴らしいでしょ。2、3年だっていいのよ、その期間幸せでいられるなら」

この台詞すごく素敵だと思いました・・・。80代の女性から聞ける台詞とは思えないですよね。ほんとに心はいまだに少女。そんな瑞々しい気持ちでピアノに向き合っているからこそあんな素敵な音色が奏でられるのかな、と。

フジコ・ヘミングの時間を彩る12曲

劇中でフジコさんが弾いていた曲を一覧にしてご紹介。

♪月の光【C・ドビュッシー】 ベルガマスク組曲より第3曲
♪ため息【F・リスト】 3つの演奏会用練習曲より第3番
♪主題と変奏【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第6番
♪夜想曲 作品9‐2 変ホ長調【F・ショパン】
♪ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 LW-H6【F・リスト】
♪トルコ行進曲【W・A・モーツァルト】 ピアノソナタ第11番 イ長調K.331
♪サマータイム【G・ガーシュウィン/編曲 吉田直矢】
♪ピアノ協奏曲 第1番 第3楽章【F・ショパン】
♪別れの曲【F・ショパン】練習曲作品10‐3
♪月光【L・V・べートーヴェン】 ピアノソナタ第14番第1楽章、第3楽章
♪ピアノソナタ 第11番K.331 イ長調【W・A・モーツァルト】第1楽章
♪ラ・カンパネラ【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第3番

まとめ

いやー、ドキュメンタリーも良いですね!最近、カメラマンの鋤田正義さんのドキュメンタリーも観たんですがそれも結構よくて。(近日中に感想アップします!)

やっぱり偉業を成し遂げてる人たちの言葉の重みみたいなものを感じたり、彼らの人生を少しだけ覗き見させてもらうというのはフィクションの映画に飛び込む冒険とはまた違った心の冒険が楽しめるというか。やはり真実を映し出しているので、そこの強さもありますね。

今作は、彼女の伝記でもあり、この映画自体が彼女のコンサートのような感覚で観れるのでピアノを聴くという目的で観るのも良いと思います。映画館で観れて良かったなぁ・・・。

今後ちょくちょくドキュメンタリー映画も観て、また感想を書いていきたいと思います!!


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